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白沢みきが毎月テーマを提案するので、みなさんの意見をContactのメールフォームから送信してください。次回更新時に皆さんの意見を抜粋し、白沢みきのコメントと共に紹介します。

  「テレビの視聴時間と可能性」

12月1日から地上波デジタル放送がはじまりました。米国ではすでに多チャンネル時代を迎えていてNFLのスーパーボウルを除けば、視聴率は最高でも20%代前半でニュースになる程度です。(計測方法が違いますが)一般的にはネットワーク局でも殆ど一桁。日本テレビの事件もありテレビについての皆さんの意見が知りたくてこのテーマを選びました。


僕の場合、部屋に2台、風呂場に1台、そして携帯電話がTV搭載モデルです。視られるのは地上波、NHK BS、スカパー。だいたい1日に6時間くらいTVの前にいます。でもたいていは視てはいません。ラジオ同様に聞き流して、気になるときだけ画面を視ます。また、オンタイムで視るのはニュースとスポーツ中継のみ。もともとドラマの類は全く視ないし、バラエティは一旦録画してから早送りを多用して視るようにしています。何せCMがうっとうしいしCMの前後は内容が繰り返しになっていることが多いから。不要な場面を飛ばせば1時間番組でも30分くらいで見終わるので大変な時間の節約です。それに、この方法なら「CMの後、衝撃の瞬間が!!」みたいな姑息な作戦もやり過ごせます。

日本ではまだまだ本当の多チャンネル時代とは言い難い状況だと思います。数年毎に新しいインフラが追加されるものの、誰もが視られるのは未だアナログ地上波だけだからです。「デジタルの時代なんだから、そろそろどれかに1本化しろよ。テレビの買い替え時がわからないじゃないか」と言いたくなります。本来なら国策で国中に光ファイバーを張り巡らせるとか、地上波デジタルが他のインフラのチャンネルを包括するようになれば理想的ですが、そうはならないのでしょう。これがビジョンの無さを露呈した結果なのか、官僚の天下り先を拡充するためにインフラを小出しにしてきたのか、はたまた視聴率が分散するのを恐れた民法キー局が消極的に付き合っているのか、ともかく情けない限りです。

チャンネル間の競争以前に、インフラレベルで食い合っている現状は、投資を分散させ、新進勢力の成長をを阻み、その結果産業としての活気を失って非常に不幸な未来を招くような気がしてなりません。とは言え「結局のところ、日本ではさほど多チャンネル化が望まれていないのでは?」と思わなくもないです。「横並び好きの国民性」「エンターテインメントへの理解の薄さ」「単一に近い人種・民族構成」などが理由です。個人的には、「BS1が多チャンネル化されたら良いな」と思っています。イチローがメジャー入りしてからNBAのシーズン終盤の中継がめっきり減ったしMLBとはほとんどシーズンが重なっていないNFLだって妙な時間帯に追いやられてるからです。

よがたさん

視聴時間は前より減っていると思います。理由はハード面の進歩。ビデオやDVDの普及で時間短縮で番組が見られること。また、視聴者が放送の時間に合わせなくとも見たい番組だけ見たい時間に見ることで時間を有効利用している人が増えていること。さらにインターネットの普及。ニュースの時間まで待たずともネットで24時間いつでも見たいニュースだけ見られるのも視聴時間が短縮していくであろう原因の一つにあげられます。

今後の可能性についてはBSやCS、CATVの普及で民放各局の視聴率は全体的に下がると思います。有料チャンネルへの加入者の増加、名作ソフトのDVD化で「お金を出しても見たいソフトを見る」という感覚が日本でも浸透してきています。さらに、今のバラエティ番組の勢いの弱さも感じます。かつて全員集合、ひょうきん族といった名作級のバラエティ番組が、今は少なく感じます。ちなみに、この2つの番組は最近DVDが発売され、いずれもヒットしていることからも裏付けられます。今後は見たいソフトは、お金を出しても見る感覚が進むことから、民放の各放送局には、よりよいソフト作りが求められてくると思います。

こうけんさん

日本ではテレビ局といえば大民放4社と国営放送が主ですが、それにCS、BSデジタルとみきさんがおっしゃるように多チャンネル時代に突入です。我が家でも地上波+CSを視聴できます。確かにチャンネルが増えれば番組ごとの視聴率は下がるでしょう。これは仕方が無いし自然でしょう。かえって「国民の3割を超える人間が同じものを見て同じ思想を持つ」方が危険なんじゃないかと思います。娯楽とはいえ全国で3千万もの人が同じ嗜好なんて気持ち悪いです。それはさておき、テレビは正義ですか?テレビで放送してることはすべてスタンダードですか。テレビはどちらを向いて放送されてますか?視聴者に『良い子は真似しないでね』と言えば何をしても許されますか。真似した子が悪い子ですか。現在のテレビは視聴率が正義で、なぜ視聴率が必要かと言えば、いわずと知れた「広告主」が居るからです。

テレビ製作者はブラウン管の前の人の利益よりもスポンサーを向いてつくっているのではありませんか?成人の日。毎年「今年も各地の成人式でこんなバカがいました」なんて放送してますね。なぜそんな映像が必要でしょう?なぜクルーはそんな所にカメラを持って赴いたのでしょう。カメラを向けられれば中には調子こいちゃうのがいるでしょう。
けれども全てのカメラの前で新成人が酔って暴れたのですか?酔って暴れた新成人を撮れなかったフィルムは「ゼロ」ですか?そのフィルムを持って帰って『なんだ、こんなの放送できネーよ』と廃棄したのではありませんか…テレビの多チャンネルは作る側の為ではありません。全ては選んで見る側の利益の為であると期待します。

木村さん

テレビ業界は大きく変わろうとしている。地上波からデジタル放送への転換。音楽業界がそうだったように、アナログからデジタルへの移行がテレビ業界にもやってきた。デジタル対応テレビの発売、第2東京タワー構想、と供給側の動きは速い。かたや需要側はどうか。果たしてデジタルになることのメリットを説明できる需要側、つまり消費者はどれだけいるのだろうか。そこには、昨今のテレビ離れが大きく影響しているのではないだろうか。

先ごろの調査で、インターネットの利用が集中する時間帯が23時台から21時台へと変わった、という事が明らかになった。テレビのゴールデンタイムといわれた時間帯にインターネットを使う人が増えたのである。テレビを見ながらインターネットをしている場合もあるが、テレビへの集中力は確実に低下している。家族揃ってテレビに熱狂するという時代ははるか昔の話なのである。だからといって、私はテレビの将来を悲観しているわけではない。ADSL、光ファイバーの普及により、テレビと同等の動画を見られる環境が家庭に揃いつつある今、テレビの存在意義は自然と変化していくのではないかと考えている。

テレビには大きく二つの要素が存在している。一つは情報取得、もう一つはエンタテインメントだ。前者は圧倒的にインターネットが力を持っているのだから、後者を伸ばすより他ない。それにはデジタル放送が不可欠なのではないか。これまでほぼ一方的に情報を流していたテレビに、「双方向」というキーワードが加わってくる。画面の中に写る映像の面白さ、出演者の面白さを追求するだけではなく、今後は「いかにその番組に参加したいと思えるか」を考えた番組作りが始まる。 これは、夏祭りの縁日の発想に近いのではないだろうか。
「豪華な賞品が当たるかもしれない」、「かわいい金魚をすくいたい」といった消費者の衝動を喚起するようなアイディアが必要になる。デジタル放送には無限の可能性が秘められている。しかし、その可能性は引き出す事ができて初めて価値をなすものである。
魅力あるテレビ縁日を作る事ができた時、テレビを家族で囲む生活が再び始まるのだ。

牧野篤史さん

私の勝手な意見ですが、視聴率とは単に代理店がクライアントへネゴする道具の一つで、もう一つは局内と言うコップの中の嵐的な存在で皆で傷をなめあう醜いもの。
私たちは今回30%を取りました!と言われてもそれを聞かされた視聴者には自画自賛で自己満足にしかとれなく、それがどうしたの?としか思えません。だから僕からみた視聴率とは局や製作サイドの自慢という嫌味なものにしか思えません。よってそこには可能性なる建設的な話も成り立たないと僕は思います。

akiraさん

テレビについて思う事は‘面白くない’と言う事。どのチャンネルを回しても同じような番組ばかりだから。テレビも一人一台の時代になり見る人も多くなって色んな番組があってもいいように思うけれど、テレビをつければどっかで見たような番組や人気のあるアイドルのトレンディードラマ、ただタレントが騒いでいるだけのクイズ番組…うんざりする物がほとんどです。

良い番組もあるけれど深夜にやっていたり、早朝だったり、中途半端な時間だったり。見やすい時間にやってくれ!今やっている番組を見て「こんなん見た事ないなぁ」って言うのはないです。みきさんのHPだから言うのではないけれどMOー東は「見た事ないなぁ」って思いました。‘見るラジオ’まさにそうでした。誰でも思ったり考えたりしそうだけれどやる人がいなかった番組、そう思います。テレビの作り手の人達の中にも新しい事をやりたいと考えてる人がいると思うけれど何故やらないんでしょう・・やれないのかなぁ。邪魔をしているのはやっぱり視聴率?

日本テレビの事件でも視聴率が凄い力を持っているのはわかるけれど、視聴率をとれる番組しかやらないのならテレビの可能性は広がらないと思います。一昨年に視聴率をとった格闘技を去年の年末にどの局もやっていたのが良い例です。僕は視聴率が高い=良い、面白い番組だと思わないので色んな番組を見せてほしいなと思います。ケーブルTVや衛星、スカパー、これからはデジタル放送等色んな番組を見れる放送をしているけれど、そのどれもは契約をしてチューナーを購入して対応するテレビを買わないといけない。見る側からすると、タダとは言わないけれど一つにまとめて、今のテレビでも見られるようにしてもらえたらなぁと思います。

赤い彗星さん

視聴時間:テレビをつけている時間は仕事で外出や寝ている時間以外はずっとつけているが、観ている時間となるといいとこ1〜2時間。なんのためにつけているかというとニュース速報をキャッチするため。(阪神淡路大震災のときも早朝だったが早くに実家にTELして無事の確認ができた)

みきさんのNewyork〜の録画を友人に頼んでいて、先日それを見ました。やはり映像で見るほうが楽しさ倍増!なら早くスカパーに入ればいいのにと思うが、手続き等(契約・設置・引っ越したときなど)がめんどくさいなあ〜、友人に録画してもらおう…ということになってしまう。
見たい番組は他にもある。ディスカバリーチャンネル。しかし契約してもおそらく観る時間がない。いつか暇になったら見ようと撮りためているものもある。この上チャンネル数が増えたら見たくなるに決まっている。自分でもなにを言っているのかわからなくなってきましたが、今のところ東京北区在住の私に地上波デジタル放送も日本テレビの事件も身近なものではないのです。

東京のブーさん

テレビ最近見ませんねぇ〜。特にドラマは年のせいかあまり見たいと思うものがありません。ニュース番組や途中から見ても内容が把握出来るものを好みます。以前流行ったトレンディードラマも現実離れの絵空事に見えております。おじさんになったのかなぁ〜?

じゅんさん

テレビ、あまりに多いチャンネル、現に私もケーブルテレビで色々な番組を見てますが、結局本当に見たい番組は数少なく、あとは無意識にみている。
視聴率の問題にしても、本当に好きな番組はビデオで録画して、リアルタイムで見るのは二番手の番組だったりするわけで、それでは本当の意味での視聴率は出てこない…。今情報番組が多過ぎる気がします。
勿論、情報は必要だと思いますが以前のように自分の足で見つけ、自分の勘で美味しい店に入ってみたりという楽しみが減ったのでは?でもモー東のときのように、キャスターの感性で色々な情報を教えてくれる方が、個性が出ていて面白いしなんかホッとしますよね。これからは、そういう、個性を持った(ある意味わがままな)番組が視聴者に心地よく受け入れられるのではないでしょうか。みきさんの「わがままな」番組をもっともっと、期待してます。永遠の視聴者になります。

えこださん

昔「電波少年」シリーズやっていましたね(昔といってもつい最近までですが)。売れない若手芸人の登竜門的な要素があったこの番組で、以前猿岩石とかドロンズ、チューヤンさんがヒッチハイクをやったり、或いは真中瞳さんのインターネットを頼りにした世界一周とかありましたね。あとアンコールワット舗装というのも…。若手芸人に活躍の場を提供したのは良かったんです。
でも現に海外ロケではテロや戦争・紛争が後を絶たない現状からその危険を冒してまでそれを体験させることは余り好ましくないのではと思いましたね。視聴者にとっては小泉さんではないが「感動した」とほめる人もいると思います。でも僕としては「何もそこまで…」といった趣の方が強いと思いますね。もしこれと同じような企画が今後あるとしたら、やはり正直安易な行動をしないで慎重な情報収集をした上で行うべきと思うんですけども…

古波蔵保昌さん
  白沢みきのコメント

はじめに視聴時間とすべきところを試聴時間と誤った題目になってしまったことをお詫びして訂正します。

私は職業柄テレビ中毒です。一日中つけっ放しですが、皆さん同様きちんと視聴しているのは2時間程度でしょう。ブラウン管の中で繰り広げられる光景に憧れ、真に受け、社会現象が起きたのは「昭和」で終わったような気さえしています。視聴者はテレビ離れをしているのにテレビ業界は24時間放送を始め、地上波デジタルが本格化すれば、各局が3チャンネルずつ持つようになります。これは一見制作者が現状を見誤っているようにも思えますが、最高の視聴者サービスがはじまると受け止めるべきなのです。インターネット接続時間のピークがテレビのゴールデンタイムになった、というメールがありましたが米国の番組編成を参考にすると、日本の近未来が見えてくるかもしれません。

私はタイムワーナーケーブルに加入しているので、約80チャンネルの中から番組を選んでみています。この中にはスペイン語放送や宗教専門チャンネルも含まれるので、実際には約40チャンネルをザッピングしています。
ここでは特色ある専門局の話は省略しますが、最も話題になっているドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」はHBOという局が制作していて、一番高い契約料を払わないと視ることができません。それでも超人気ドラマなのです。さらに、ネットワーク局のゴールデンタイムの編成には驚かされます。再放送のオンパレードなのです。ニュースやスポーツは生放送ですが、そのシーズンの新作ドラマや新番組以外はリピート。もっとびっくりするのは、最近始まった昔の「スター誕生!」のようなアイドル発掘番組は3日連続で放送しています。 人気ドラマ「フレンズ」は30分番組ですが、その30分前には先週の放送を流しています。米国で人気のリアリティショーなどは、最終回の前日、2日間かけて1回目から最終回までを一気にマラソンのように流します。

最近日本でも深夜にそのクールのドラマを再放送したり、視聴率のテコ入れのために週末の日中にあらすじを特集したりしていますが、米国の場合目的は視聴率アップではなく、視聴者のニーズ優先のようです。
確かに秀作ドラマやコメディなら再放送であろうと視てしまいます。つまり、米国はコストのかかる新番組は3割バッターの質を求めて量産をせず、往年の3割バッターと一緒に無理のない編成を組んでいるようなのです。ちなみに視聴率はヤンキースのレギュラーシーズンは3%程度(!)、人気ドラマは2桁です。もちろん米国も熾烈な視聴率競争は展開されています。
エレン、オプラ、ジェイ・レノ、レターマン…トークショウ全盛の米国では、番組ホストの人気(話術と人柄)と豪華で話題性のあるゲストで数字が決まるので、奇をてらった仕掛けも必要ない長寿番組が定着するのでしょう。みなさんの意見を読んだ上で私が出した結論は、テレビへの依存度が低くなったとしても、真の視聴者ニーズを汲み取った編成と内容が実現すれば、新たなテレビ視聴習慣も生まれるのでは、ということです。(難しいテーマだったようですが、ご意見ありがとうございました)


次回のOpinion募集テーマ:
  「あなたは今しあわせですか?」

しあわせの基準は人それぞれ。自分の殻に閉じこもって狭い世界しか見られなくなると悲観的になるし、社会にばかり目を向けていると周囲の大切な人や物事を見逃してしまいそう。
今回は、あなたにとっての“しあわせ”とは何か、大小に関わらず、主観的、客観的な視点も問わず募集します。なかなか面と向かって聞けない質問だけに、どんな声が寄せられるか楽しみです。

締め切り:2004年2月20日

 
 
 
 
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